座右の銘
全てが必要　全てが必然　全てが最良

　　

油絵を始めたきっかけ

　私が始めてスケッチブックを使ったのは２００６年の勤労感謝の日でした。

荒川区主催の無料の写生講習会があり、絵に興味があったわけではないのですが、なんとなく参加してみる気になったのです。

「初めて絵を描くのだけれど何を用意したら良いか」と事前に電話で伺ってみましたら、「パステルが良いのではないか」と薦められ、２４色のパステルとＦ４の小さいスケッチブックを買って参加しました。


場所は荒川遊園でした。

鉛筆で描き始めたのですが、何をどう描いて良いのかわからず、自分でも厭になるほど下手で途方にくれていると、先生が「近景は大きく道幅は手前をぐっと広げて」とおっしゃるのでそのようにしてみました。

するとなんとなく格好がつくので驚きました。

また、パステルをクレヨンのように立てて色ぬりをしていると、「ねかせて塗ったり、色を重ねたり、指でぼかしても面白いよ」とアドバイスを頂きました。

試してみてこれにもびっくりです。


初めての写生会で絵を描く面白さを実感させて頂きました。

荒川区の絵の講習会は水彩画に人気があり、定員がすでに満員と伺い、２００７年１月からの油絵講習会を翌日すぐに申し込みました。

そういう安易なきっかけで始めた油絵ですが、週に一度の講習日が楽しみでなりません。


　
ホームページ作成と作品発表のきっかけ

　経験の浅い未熟な絵や他愛ない言葉を並べただけの拙い詩を発表することにためらいなどありませんでした。

「自己満足でいいではないか」

ホームページに立ち寄って下さった方が、私の絵や詩を見て「こんなに下手なものを」と呆れ返り、今までやりたくてもしていなかったことを始めるきっかけ作りにでもなれば素晴らしいと思うのです。

パソコンのメールも満足に使えない私が、ホームページで作品を発表したいと思ったのは、友人がアクセサリー製作のホームページを開設したからです。

友人の作品を離れた所から見ることができることに感動したのです。

私もホームページに挑戦し、自己表現をしたいと奮起しました。

私の自己表現など取るに足りないことは分っていても、絵や詩を作る際に願うのは、少しでいいから私の作品が人の心に響きますようにという思いです。

果たしてそんな作品があるのか?自信はありません。

描いた絵にあとから詩を付けました。

ですから不自然で滑稽かもしれません。しかし本人は一生懸命なのです。


今私は、絵を描くことに夢中です。

絵を描いている間は、持病の偏頭痛も起きません。

好きこそものの・・・ならいいのですが、早く上手になりたいです。

そしてこのような未熟な画詩集を恥じも外聞もなく発表してしまう図々しさに我ながら呆れますが、それが許されることに幸せを感じています。


2010年5月

詩画集を出版したきっかけ

　私は、以前からボランティア活動に興味がありました。

山歩きが好きですので、視覚障害者さんと一緒に山歩きを楽しむ[六つ星山の会]や[ＮＰＯ法人山仲間アルプ]などに参加しておりました。

日頃から障害を持った方々とも、障害者・健常者の意識を取り除いた互助の関係を築きたいと願ってきました。

山では、リックに結びつけた紐を視覚障害者さんに持ってもらい、山道の状態や木・草花の様子などを説明しながら歩きます。

登山のベテラン視覚障害者さんからは鳥の声や気圧の変化などを教えて頂き、信頼関係を深めてきました。

信頼関係は、お互いに素直な気持ちや感謝の気持ちを言葉で表すことで深まるように思い実行しました。

例えば、『サポートが下手でごめんなさい』と謝ると『大丈夫よ。ありがとう助かるわ』と温かい言葉が返ってきます。

私には、障害者・健常者という垣根を越えた良い関係の友人がいます。

しかし、ボランティアであることは、優越感や自己満足に落ちいり易いというのが私の実感です。


そこで、常に自己研鑽が求められる介護の仕事に携わりたいと思い2004年10月に老人介護の職につきました。

しかし介護の仕事は、介護経験のない私には想像以上に厳しく、１年７ヶ月の間に腰を痛めてしまい退職をしました。

短い期間ではありましたが、人生の終盤を迎える方々とふれ合い・分ち合いを持てたことが、自分の生きる喜びを考え直すきっかけになりました。


そして、自分自身の生きがいを模索する中で油絵と出合いました。

絵や詩が心を癒し、明日に希望がつながることを願い求め、「希求−明日が良い日でありますように−」を出版致しました。


2011年2月
皆様、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。